ショート レビュー 6本立て


にゃまうち



ペット・サウンズペット・サウンス(ビーチ・ボーイズ)★★★★★
ワケあってこのアルバムを久しぶりに聞きました。ビーチ・ボーイズ(とりわけペット・サウンズ)は、今でもやっぱり僕にとって特別過ぎます。音楽的な素晴らしさという点では目もくらむほど遠い場所にあり、ごく個人的な親近感という点ではあまりにも近すぎる場所にあるアルバム。そんなわけで、今でも聞けば遠近感メチャクチャで頭がクラクラしてきます。いずれまた、ちゃんと聞く事ができる日も来るでしょう。その時には、長々とレビューを致します。というわけで、再び封印…。


つづれおり(キャロル・キング)
アルバムに収められた全てが100点満点の出来映えの12曲は、きわめて個人的な世界が歌われたもので、キャロル・キングという個性がこれ以上はないほど強く打ち出されながら、同時に誰もがその世界に同化することができるという、実にユニヴァーサルなものばかりだと思います。だからこそこのアルバムは現在までに全世界で2200万枚以上を売り、シンガー・ソング・ライターの、金字塔的作品になり得ているようです。セーターにジーンズという飾り気のないジャケットのポートレイトといい、ほとんど基本的なリズム・セクションだけの演奏といい、シンプルこの上ないマイルドなポップ・チューンのオンパレードで、とても親しみやすく、今聞いても1971年の作品とは思えないほど、みずみずしく新鮮に感じます。
因みにビートルズが初めてNYへ行った時、最初に表敬訪問した先は、キャロル・キングだったそうです。



ハリー・ニルソンの肖像 (ニルソン)★★★★★
ビートルズのメンバーが、初めてアメリカに訪れた時のインタビューで、「アメリカで一番好きなミュージシャンは?」の問いに、4人は声を揃えて「ニルソン!」と答えたそうです。僕もニルソンは大好きでアルバムを全部持っているくらいなんですが、その中でも一番のお気に入りがコレ。後期のハチャメチャな感じも好きなんだけど、このアルバムだけは、何回聞いても飽きない。無人島へ持って行くアルバムを1枚選べといわれたら、迷わずこの作品にします。いつの日か無人島へ行った時に詳しくレビューするつもりです。




トーキン・ヴァ−ヴ (アストラッド・ジルベルト)★★☆
ジョアン・ジルベルトの最初の奥さん。かの「ゲッツ・ジルベルト」という超ヒットアルバムで「イパネマの娘」を歌っている人です。飛び入りで参加したにもかかわらず、旦那を差し置いて有名になってしまいました。初期の歌声は確かに万人を魅了する魅力を持っていたのですが、やはり年月の経過は無情なものでだんだんと声質も枯れてしまったように僕には聴こえます。とはいえこれからボサノヴァを聴く人には強くおすすめしたいです。



ミスエデュケーション (ローリン・ヒル)★★★★
よくできたアルバムだと思います。ただ、個人的な印象では、どうしても映画「天使にラブ・ソングを2」のイメージが強くて、女優さんって感じがします。このアルバムでも、曲によって、ゲットー・チャイルドになったり、恋人になったり、母親になったり、いろいろな役柄を見事に演じきっていているようです。それを彼女の表現力として絶賛するか、なんとも作り物っぽいなと解釈するか…といった感じです。このアルバムを出した時が、もっともノってるスーパー・ポップ・スターと捉えるのが一番かも。ディアンジェロやメアリー・J・ブライジも適材適所(?)のゲスト参加。


ジャグド・リトル・ピル (アラニス・モリセット)★★★☆
全世界で1500万枚以上売り上げた90年代を代表する大ヒットアルバム。歯に衣着せぬ物言いでエキセントリックに歌う作品もさることながら、彼女自身の存在感が時代を感じさせた。7年前の福岡市民会館では、アグレッシヴな力強さに溢れていました。

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